内容

当研究室は、プラズマと材料の相互作用が織り成す複雑な物理現象に焦点を当て研究を進めています。

天空を美しく舞うオーロラ、真夏の積乱雲から走る稲妻、地球を明るく照らす太陽など、プラズマは圧倒的なエネルギーを持って私たちの世界を彩ります。人類は、五十万年以上も昔からプラズマに魅せられ、利用し、多様な文明を育んできました。現在でも、ロウソク、ガスコンロ、蛍光灯など、至るところにプラズマが溢れています。情報社会を支える半導体微細加工や薄膜生成などの材料プロセス、プラズマメスや滅菌などの医療技術など、目に見えないところでもプラズマ技術は私たちの生活に深く関わっています。さらに、一億度以上の高温プラズマを磁場や慣性の力で閉じ込める核融合発電技術は、エネルギー問題を解決する有力な手段のひとつとして、実現に向けて着々と研究が続けられています。太陽が光輝いているのは、太陽の内部にある水素原子の核融合反応の結果だということをどこかで聞いたことがあるかもしれませんね。核融合は、星のエネルギーと言われています。

プラズマを用いた薄膜生成の研究や核融合炉材料とプラズマの相互作用など、多様なプラズマ‐材料相互作用を実験研究と分子シミュレーションを用いた理論研究の両面から研究しています。

図解